衝撃の結末の小説

「喰らえ!!」

俺の怒号が館内に響いた。

俺の空を斬る右ストレートが相手の頬を掠めた。

「チッ!」

間髪入れずに相手の空を斬るキックが飛んできた。

(これは避けきれない!受け止めるか!?クソっ!)

相手の空を斬ったキックが俺の脇腹を捉えた。

「アガッ!」

脇腹に強い衝撃が走る。

「今日はこの辺にしとくか?」

「あぁ。にしてもお前の空を斬るキック...どう対処すればいいもんかね。」

「おいおい。そういうのは自分で考えないと意味無いだろ?それに俺の空を斬るキックはそう簡単には攻略出来ないぜ?俺の山での修行期間の集大成みたいなもんだからな。」

「チェッ。あっ、そう言えば来週の武道会お前も出るのか?」

「当然だろ?俺の修行の集大成をあそこで発揮するぜ。」

「そうか。じゃあまた明日からみっちり練習だな。」

「あぁ。武道会で練習の集大成が見れるように頑張ろうぜ。」

「さしずめ集大成覚えたてか。」

「フッ...まあな。。」

 

俺は吉川 圭(よしかわ けい)。そしてさっきまで俺の相手をしていたのが尻之先 晃(しりのさき ひかる)。

俺たちは昔から幼なじみで小中高と同じ学校に通っている。来年で俺たちは高校3年生だ。

中学の頃俺たちは街の外れにあるこの道場に偶然通りかかってなんやかんやでこの道場に弟子として入ることになった。

この道場では特に決まった型は学ばない。とにかく月一で町内で開かれる武道会で勝つために日々YouTubeとかでお手本を見て喧嘩で勝てるよう努力する。

 師範は去年の6月の武道会で優勝し長年の夢だったキャバ嬢になった。

そう。武道会で優勝すると一つだけ願いが叶う。

俺は亡くなった母とハムスターを生き返らせる。

晃は高めの扇風機を貰う。

俺たちは各々の願いを叶えるために武道会で優勝するんだ。

 

「おーい!圭!」

窓から晃が叫んでいる。

「わりいわりい!今行く!」

俺は急いで家を出た。

今日は海の日。俺たちは休日を目一杯使って修行だ。

道場に着いた俺たちはすぐに靴を脱ぎズボンを下ろしパンツを下ろしズボンを上げた。

「じゃ、早速やるか。」

「おう!」

俺は勢いよく突っ込んだ。

「スラッシュ ザ エアー!!」

俺の右手から空を斬るパンチが放たれた。

「甘い!」

晃はすぐさま生ハムを俺の眼球にぶち込んだ。

「グアッ!」

俺はすぐに間合いをとる。

「今度は俺からいくぜ!」

「カット ザ エアー!」

晃の空を斬るキックが俺の腹めがけて一直線に飛んでくる。

「ユッキャントカッツザエアー!」

「何っ...!」

晃は勢いよく吹っ飛んだ。

「ふぅ...」

晃は立ち上がり口を開いた

「おいおい何だ今の技は?」

「ユッキャントカッツザエアー、一時的に半径10センチの範囲の空気を止める。昨日YouTubeで 空気 斬る 技 対処法 ってやったら出てきた。」

「なるほどな。しかしそ..

バンッ!!

「何だ?」

そこには一人の男が立っていた。

「武道会は今後一切開かれないしお前の母さんは死んでないしハムスターは元々飼ってない。あと扇風機ぐらい自分で買え。」

「そうか」

「そうかぁ」

 

 

                    ~fin~